マグロ大好き! -技術者のお金blog-

インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

長期投資におけるリスクと中央値の関係

2023年末にオルカンに2000万円投資したとします。

以降は、毎月5万円積立投資して、2049年11月末まで積立をします。

 

そして、オルカンの月間期待収益率μを0.5%とします。

 

このとき、月間収益率の標準偏差σが「5.0%」と「6.0%」では、どれくらいの違いが現れるのか気になったので、シミュレーションしてみました。

 

 

当たり前ですが、標準偏差の大きいハイリスクな商品ほど、「勝者はより勝って、敗者はより負ける」という現象が確認できます。

 

ただ、ここで面白いことは、中央値である上位50%同士を比較すると、標準偏差が小さいほうが良い成績を残しているという点です。

 

別のシミュレーションでも同様な結果が出ました↓

maguro2020.hatenablog.com

 

最近、株式が好調です。日経平均もバブル期の史上最高値を更新しました。

 

ですが、好調なときこそ、見落とされがちな「守り」について、今後の研究課題としたいと思います。

 

たとえば、「株式100%」と「株式96%・債券4%」を比較してみたことがあるのですが、シミュレーションに入力するデータ(期待収益率、標準偏差相関係数)を変えると結果も変わるので、今のところ結論が出ていません。

 

ここ数年のデータを入力すると「株式100%」のほうが中央値が高い結果になりますが、将来のことは予想できません。個人的には、もう少し資産が増えてくれば、たとえば「株式88%・債券4%・金2%・暗号資産6%」といった具合に分散投資をするのもありだと思います。

全世界株式インデックスファンドを7本買ってみた #01

今日、個人的な趣味で、7本の全世界株式インデックスファンドを注文してみました。

 

それぞれ、100円ずつ注文しました。約定日は2024年2月21日です。

 

まあ、実際に買わなくても、基準価額を比較すれば、7本のインデックスファンドを比較することができると思うのですが、全世界株式インデックスファンドが好きなので、趣味で購入しました。

 

今回、購入した7つの全世界株式ファンドの純資産を比較してみます↓

オルカンeMAXIS Slim)が圧倒的ですね。オルカンは純資産が約2.5兆円もあります。投資信託のなかで、歴代最高額の純資産額は、たぶん「グロソブ」の約5.8兆円だと思うのですが、いつかオルカンが歴代最高の純資産額を誇る日も来るかもしれません。しばらくは、兄貴分の eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を追いかけ続けると思いますが…。

 

【参考】グロソブ

「グロソブ」は1997年12月に設定されたファンドで、先進国の国債や政府機関債に投資する。かつては毎月分配型ブームの先駆けとして人気を集め、12年以上も残高トップに君臨した。最盛期には5兆7685億円(2008年8月8日時点)まで残高が膨らんだが、23年1月末時点は約2800億円に減少している。

投信残高トップの在位期間、首位は「グロソブ」 - 日本経済新聞

 

今回、auカブコム証券で、7本の全世界株式インデックスファンドを購入したのですが、ファンド詳細のページに報酬信託率が載っていたので、信託報酬率×1000万円を計算して一覧にしてみました↓

Tracersオルカンに関しては、インターネット上の記事を読むと、ほかのインデックスファンドと違って「指数の標章使用料」が信託報酬率に含まれていないようです。

 

それにしても、1000万円を運用して、実質コストも含めても1〜2万円程度のコストで投資信託保有できるのは嬉しいですね。

 

ファンド詳細のページに「1年リターン」という項目もあったので、1年リターン×1000万円してみました。

「はじめてのNISA」と「Tracersオルカン」は、まだ新しいファンドなので、1年リターンありません。

 

1年リターンを比べると、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」に連動するファンドと「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動するファンドで差が出ましたね。

 

僕には、どちらの指数に連動する商品のほうが有利なのかは分からないです。以前の僕は、より分散が効いてて、小型株効果もわずかに期待できそうなFTSEのほうが好きだったのですが、今は同じくらい好きです。さきほど出てきた「指数の標章使用料」は、ACWIとFTSEどちらが安いのでしょうか。

 

より分散が効いていて、小型株効果もわずかに期待できそうなのはFTSEですが、コストはACWIのほうが有利ではないでしょうか。FTSEを目標とすると、約8000社とかに連動するように売買することになると思うので、コストがかかる気がします(実際のところは分かりませんが…)。あと、確実に、ファンド・オブ・ファンズ方式はコスト的には不利でしょうね。

 

とりあえず、今回、購入した7本の全世界株式インデックスファンドの動向を不定期で確認してみたいと思います。7本のファンドが繰上償還されることなく、長年に渡って保有し続けられることを祈ってます。

 

暇なときに、7本のファンドの目論見書を読んでみます!

ジンバブエ航空への投資でリスクが下がる?

先日、柴山和久著『これからの投資の思考法』(2018)を読みました。

初心者向けの良書でした。

 

本書で、分散投資に関する勘違いしがちな問題が提示されていたので紹介します。

個人的には、本書の中で一番参考になる部分でした。

 

本書を一部引用します↓

教授とMBA学生によるこんな押し問答もありました。

 

教授:「今あなたは米国企業500社に分散して投資をしているとしよう。運用資金の総額は変えずに投資先を500社から501社に増やすとして、ジンバブエ航空の株式を新たに購入するとする。ジンバブエ航空が実在するかどうか知らないが、ひとまず実在するということにしよう。さてジンバブエ航空に投資をすることで、投資全体のリスクは上がるだろうか、下がるだろうか」

 

MBA学生:「投資のリスクは当然、上がります」

 

教授:「どうしてだね?」

 

MBA学生:「ジンバブエ航空への投資は高いリスクがあるからです」

 

教授:「君はわかっていないようだね。いいかね、ジンバブエ航空の業績は、アメリカ経済の景気とはほぼ無関係だと言ってよいだろう。ジンバブエ航空は、ジンバブエという独裁国家の政策の影響を大きく受けるからだ。こう仮定した場合、ジンバブエ航空に投資をすることによって、投資全体のリスクは上がるだろうか、下がるだろうか」

 

MBA学生:「リスクは上がります。ジンバブエの政治リスクも加わりますし」

 

教授:(首を振りながら)「いいかね。米国企業500社への投資に、ジンバブエ航空への投資を加えたら、リスクは下がる。これらの株価の動きが無関係だと仮定すれば、リスクが打ち消され合い、全体のリスクは下がる。これが分散効果だ」

 

MBA学生:「えっ!? もう一度説明してもらえますか?」

 

 教鞭をとるかたわら、機関投資家のアドバイザーとしても大成功を収めていた教授は、しまいにはしびれを切らし、「理解できない人には理解できない」と身も蓋もないことを言い始める始末でした。

(引用おわり)

 

僕も、サラッと読んだときは、「MBA学生と同じく、ハイリスク銘柄への投資を加えたらリスクは上がるのでは?」と思いました。

 

ちなみに、ここに出てくるMBA学生というのはINSEADという世界トップレベルのMBA課程らしいです。世界トップレベルのMBA学生ですら、勘違いする人がいるような問題なのでしょう。

 

でも、よく考えてみると「米国企業500社とジンバブエ航空の相関係数が具体的に示されていないので、リスクが上がるか下がるかは分からないのでは?」と思いました。と、同時に、実際に、自分の手で、リスク(標準偏差)の計算をしてみたくなりました。

 

実際に似たような事例をシミュレーションしてみます。次のような問題を考えました。

 

【問題】SP500の期待リターンを7%(リスク18%)、ジンバブエ航空の期待リターンを9%(リスク56%)とします。「SP500に100%投資する」と「SP500に99%投資してジンバブエ航空に1%投資する」を比較して、どちらがリスクが高いかシミュレーションせよ。両者の相関係数は-0.2とする。

 

※ SP500とジンバブエ航空の期待リターンとリスクは、僕が思いついた数字を適当に書いただけで、深い意味はありません

 

では、シミュレーションしてみます!

 

与えられた条件から、「SP500に100%投資する」と「SP500に99%投資してジンバブエ航空に1%投資する」の期待リターンと標準偏差を計算して、プロットしたのが下図です↓

うーん、たしかに、計算上は、ジンバブエ航空を1%混ぜたほうがリスクは小さくなるようです。

 

では、少しずつジンバブエ航空の比率を高めて、ジンバブエ航空を20%まで増やした場合、期待リターンとリスクはどのように推移するのでしょうか。

 

計算してみました↓

ちなみに、ジンバブエ航空を13.6%混ぜたときにリスク最小になっています。シャープレシオは、ジンバブエ航空を15.4%混ぜたときに最大になっています。

 

では、期待リターンとかリスクの条件は同じままで、両者の相関係数を-0.2から0になった場合はどう変化するのでしょうか↓

計算すると、ジンバブエ航空を9.36%混ぜたときに、リスク最小になります。あ、先ほどのグラフと横軸のスケールを変えたせいで、パッと見た感じ、相関係数 r = 0 のほうがリスク減少するように感じますが、そんなことないです。相関係数が高まれば高まるほど、ジンバブエ航空の投資効果は薄れます。

 

では、相関係数を0.5まで上昇させると、どうなるでしょうか。

相関係数が0.5になると、SP500に100%投資するのがリスク最小です。ジンバブエ航空を0.1%でも混ぜるとリスクは上昇します。

 

【追記】

「SP500に100%投資」と「SP500に90%投資、ジンバブエ航空に10%投資」までの配分をプロットしたものを、相関係数 r = -0.2 , 0 , 0.5 の3パターン一緒に載せたグラフです↓

もし、今後も、SP500とジンバブエ航空の相関係数が低いという確信があるのであれば、SP500の投資に2%くらいジンバブエ航空のような銘柄を混ぜても良いかもしれませんね。

 

このように、相関係数が低いアセットに投資することで分散効果が得られるので、株式以外にも投資するのは1つの作戦だと思います。個人的には、暗号資産を金融資産の2〜10%くらい混ぜると面白いんじゃないかと思います。

 

ただ、当然ながら、いくら株式との相関係数が低いといえども、そもそも期待リターンが低ければ、意味がありません…。とくに、個人的には、ゴールド投資は、金融資産が少ないうちには、投資する必要性が低いと思っています(分散効果よりも、手数料の高さと期待リターンの低さのデメリットが上回りそうだと思っています)。

 

では、「金融資産がいくらになればゴールド投資を始めるべきか?」については今後の検討課題にしたいと思います。将来的に、金融資産が増えれば、ゴールド投資の有益性について考える必要があるでしょう。

【月間報告】2024年01月

今月からは、保有資産の確認をするのは、時間の無駄だから辞めようと思っていましたが、月末の資産確認が習慣になってしまい、資産集計をしたので、集計結果を残しておきます↓

 

 

今月から新興国株式への投資をはじめました。

 

基本的には、今後は全世界株式へ投資するつもりですが、少しだけ楽しみ枠で新興国株式へ投資します。購入する商品は「emaxis slim 新興国株式インデックス」です。

maguro2020.hatenablog.com

 

実は、個人的に、新興国株式への投資金額の計算アルゴリズムを作ったのですが、お小遣いだとか家庭内の事情などが計算式に入っていて、ほかの人には何の参考にもならないアルゴリズムなので、新興国株式への投資金額の計算アルゴリズムは公開しません。

 

たしか1年以上前から「2024年は新興国株にも投資をしよう」と思っていました。全世界株式100%のポートフォリオに負ける可能性も十分ありますが、まあ仕方ないです。将来が楽しみです。

 

あとは、最近の楽しみといえば、仮想通貨の動向です。仮想通貨はボラティリティが大きいので面白いです。

 

最近、「将来的にはゴールドにも投資しようかな」という気持ちが少し湧いてきましたが、全世界株式への投資が好きなので、そこまでゴールドに惹かれないという気持ちもあります。

 

あと、ここ最近は、株価の上昇ペースが早くて、米国株式市場も割高感があるので、「そろそろ大きな調整局面に入るかもな」という気がしていますが、僕の投資方針は「リスク許容度の範囲でインデックス投資を買う」という単純なものです。市場の動向は気になりますが、投資方針は変わりません。

 

1月の報告は、こんなところですかね。

 

あ、FP1級の勉強は全然進んでいません。そろそろ勉強しなきゃ…

【月間報告】2023年12月

2023年12月の振り返ります。

暗号資産の売買をしました

12月21日に、暗号資産のポートフォリオを変更しました。前々からビットコインが欲しいなと思っていたので、アルトコインを売却してビットコインを購入しました。

 

金額ベースで、11月30日と12月21日を比較したのが下表です。

12月21日時点で、暗号資産の保有額は178万円になりました。僕の暗号資産の保有目標割合は「金融資産の5%」です。保有目標に対して、暗号資産の割合が高まってきたので、年末にかけてビットコインイーサリアムを少し売却しました。ビットコインは、12月21日に買ったばかりなのに、すぐに売却しました。一貫性がないですね。手数料がもったいないので、素人の考えで、ゴチャゴチャと売買するよりも、放置したほうが良いのかもしれません。ですが、色々と考えて売買するのは楽しいです。

 

2023年末に金融資産を確認したところ、金融資産における暗号資産の割合は5.6%でした↓

仮想通貨別の評価損益などを考慮して、税金をゴチャゴチャ計算した結果、上図のポートフォリオに決定しましたが、本当は、もう少しビットコインの割合を増やしたいです。

 

ちなみに、今回の計算では、金融資産からiDeCoの評価額は除外して計算しましたが、今後はiDeCoも金融資産に含めようかなと思います。

 

金融資産は過去最高額を更新!

12月末の資産を確認します。12月はボーナスが入ったりしたので、現金の保有額が増えました。金融資産は、たぶん過去最高額だと思います。

 

流動的な資産のポートフォリオを確認すると下図です。

2024年から始まる新NISAは全世界株を中心に購入します。QQQの割合を減らしたいところですが、QQQは旧NISAで保有している金額が多いので、しばらくはQQQは保有します。僕は、ここ最近の米国ハイテク株の急騰の恩恵を受けましたが、ここまで急騰すると反動が怖いです。このまま勝ち逃げできたら良いですが、どうなるのでしょうか。

 

金融資産が2000万円を超えて、お金に関する不安がなくなり、金融資産に対する興味が薄くなりました。今後、金融資産の集計は、6月末と12月末の年2回にしようと思います。金融資産の集計に使う時間をFP1級や数学の勉強に費やしたいです。

 

テクニカル分析の基礎を勉強しました

12月はテクニカル分析の基礎を勉強しました。株式の投資スタイルを3つに大別して、1.テクニカル分析、2.ファンダメンタル分析、3.インデックス投資にわけるとします。僕がそれぞれの投資スタイルの勉強に費やした総時間はどれくらいでしょうか。テクニカル分析の勉強が2時間くらいで、ファンダメンタル分析の勉強10時間くらいで、インデックス投資の勉強に60時間くらいでしょうか。明らかにテクニカル分析の知識が欠けています。そこで、12月はテクニカル分析の基礎を勉強をしました。

 

その結果、超基礎的なテクニカル分析の知識が身につきましたが、「僕は、インデックス投資が好きだな!」と実感しました。今後も少しくらいはテクニカル分析ファンダメンタル分析の勉強をしますが、基本は、インデックス投資の勉強だけで良いかなと思います(そもそも「インデックス投資の勉強」って何だ? という話しになりそうですが…)

結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいと思う

2023年12月に、モーガン・ハウセル著『サイコロジー・オブ・マネー』(2021)を読みました。

宅建の受験が終わったら読みたいなと思っていた本です。

 

今回は、本書の感想を書いてみます。

 

最初に、読了後に強く感じたことを2点あげます。

 

・ 結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいと思う

 

・僕が目指すべき運用成績は、全世界株式の指数だと思う

 

この2点です。

 

 本書は、読む人の投資経験によって、感想が大きく異なると思います。

 

では、本書の感想を書いてみます。

 

人が投資判断をするとき、過去の経験や環境が与える影響が大きいらしいです。

 

たしかに、「バブルの頃の金利が良かった時代を知っている人」と「コロナショック後にインデックス投資を始めた人」では貯金に対する価値観は違うだろうなと思います。

 

「投資することが正しくて貯金は馬鹿」というのは偏った思想ですが、そのような思想に染まるのは、本人の元々の性格もあるのでしょうが、当然ながら、本人が経験した環境も大きいのでしょう。人はそれぞれ、投資判断にバイアスをもっているんだと思います。

 

いつか、マイケル・サンデル著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(2021)、ナシーム・ニコラス・タレブ著『ブラック・スワン』(2009)などの本を読んで、偶然に関するblog記事を書きたいなと思います。

 

ここで、僕の投資歴を簡単に振り返ってみます。

 

2013年に株式投資を始めて、アベノミクスの恩恵を受けました。しかし、保有していたスカイマーク社の破綻(2015年)やコロナショックで狼狽売り(2020年)などで失敗を経験しました。その後、「米国株の勢いに乗りたい!」と感じて、2020年8月に初めて米国株を購入して以来、米国のテクノロジー株に傾倒しました(最初に買った米国株はAppleです)。その後、2022年1月に初めてインデックス投信(S&P500)を購入して、2023年3月に初めて『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んだあたりからインデックス投資に傾倒するようになりました。

 

…というが簡単な僕の投資歴です。

 

ここ3年くらいの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の基準価額推移と僕の投資歴を図にまとめました↓

この3年で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額は、右肩上がりに伸びました。

 

僕の場合、「国内個別株の失敗経験のあと、米国のテクノロジー株やインデックス投資での成功体験」というのが原体験になります。今後は、良くも悪くも、この原体験が僕の投資判断に影響を与えていくことになりそうです。自分にかかっているバイアスについて把握しておかないと、無意識のうちに、極端に日本株を避けて、米国のテクノロジー株に偏重することになります。

 

そして、本書を読んで感じたのは、「結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいんだな」ということです。

 

これは、投資で成功している人に対して、「アイツの成功は、実力ではなくて、偶然が重なって成功したんだ」という妬みを言っているだけかもしれませんが、僕の価値観(投資における宗教観)としては、「結局、投資は偶然がもたらす要素が大きい」というのが根底にあります。長期投資をしていれば、偶然を味方にできる気がしますが、正直、分かりません。でも、偶然がもたらすインパクトの大きさを自覚しておけば、偶然のイベントに心を乱される可能性は低くなると思います。

 

僕は、自身の実力のなさを認識して、不確実性に満ちた世界を生き残るために、全世界株を中心としたパッシブな運用を続けようと思います。

 

ちなみに、現時点では、NISAの関係もあって、僕の投資は、米国のテクノロジー株への投資がメインですが、少しずつ全世界株式の比重を高めていくつもりです。大きな利益が得られる可能性があっても、「足るを知る者は富む」という考えを大事にして、全世界株式へ投資したいと思います。

 

もちろん、全世界株式のパッシブ運用であっても、資産の半分くらいは消える可能性は十分にあるでしょう。将来、僕が株価の大暴落に遭遇したとき、どのようなメンタルになるのか未知数です。でも、たぶん耐えられると思っています。たまには資産配分を点検して、現金の保有量を見直したいです。

 

本書を読んで決めました。

 

世界経済の成長を信じて、日々のボラティリティとテールイベントを乗り越えて、長期に渡って全世界株式をパッシブ運用し続けたい!

 

いつまで、この感情が続くのでしょうか…

仮想通貨を含めて、たくさんの種類の通貨を保有したい

全世界株式の投資信託を購入するということは、為替リスクの分散になると思います。

maguro2020.hatenablog.com

 

ある国のインデックス指数に投資をするということは、その国の経済に投資するのと同時に、その国の法定通貨にも投資するということになると思います。そして、投資した国の法定通貨の価値が上がると、最終的に売却して日本円に戻したときに、多くの日本円が手に入ります。

 

『ほったらかし投資術』の記述

山崎元・水瀬ケンイチ共著『ほったらかし投資術[全面改訂第3版]』(2022)のなかに、「全世界株の点数が91点くらいで、TOPIXと全世界株式(除く日本)を手間をかけて調整して保有すれば94点くらいになるのでは」というような記述があって、TOPIXを高く評価しているように感じました。

過去のETF(円建て)データからリスクを算出すると、為替の影響を受けないTOPIXが最もリスクが低いため、TOPIXを評価しているように感じました。

 

僕は、S&P500インデックス投資よりも全世界投資を選びます

為替リスクも考えると、僕は、S&P500指数に連動する投資信託に全力投資するのは少し怖いと感じました。僕の感覚(素人の直感)だと、今後も米国の成長は期待できそうですが、自分の資産を全力でドルに集中させるのは少し怖いです。全世界株式を購入すれば、(結局はドルがほとんどですが)たくさんの通貨に分散投資できるので、少しは安心かなと思います。

 

僕の感覚では、今後、投資する価値のある通貨は、「ドル > 日本円 > 新興国通貨」かなと思っていて、相対的にはドルに期待しています。しかし、「ドルに全力」と「ドルに6割、ドル以外に4割」という2つの選択肢があれば、安全策をとって後者を選びます。

 

僕は、経済の見通しが読めないので、仮想通貨を含めて、できるだけ通貨を分散させて保有しておこうと思います。