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インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

新興国株式の比較(eMAXIS Slim vs 雪だるま) #02

また、新興国株の比較(eMAXIS Slim vs 雪だるま)をやってみたいと思います。

 

前回とは違った条件でシミュレーションしてみます。

maguro2020.hatenablog.com

 

今回は、毎月15日に2万円分の投資信託を購入して、翌月の25日に売却(1か月10日後に売却)というシミュレーションを繰り返すことにしました。購入日は、2018年1月15日~2024年1月15日です。

 

つまり、2018年1月15日に購入して2018年2月25日に売却、2018年2月15日に購入して2018年3月25日に売却、2018年3月15日に購入して2018年4月25日に売却……2024年1月15日に購入して2024年2月25日に売却という具合に、73回の売買をした結果を計算します。詳しい計算方法は、この記事の最後に書きました。

 

先に、計算結果を書きます↓

73回売買した結果、slim 38勝(雪だるま 35勝)でした。

総額で1,387円 slimのほうが得になりました。 2万円の売買を73回やったので、売買金額は146万円です。146万円分の売買をして、たったの1,387円の差しか生まれませんでした。率にすると、約0.1%の差です。気にするだけ時間の無駄ですね。

 

ちなみに、それぞれの商品の目標ベンチマークですが、eMAXIS Slimのほうは「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」で、雪だるまのほうは「FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)」です。目標ベンチマークが違っても、大きな差はでないようです。

 

次に、毎月6日に購入して、翌月の6日に売却(1か月後に売却)というシミュレーションをしてみました。

 

結果はこちら↓

73回売買した結果、slim 34勝(雪だるま 39勝)でした。勝敗が逆転しました。

総額で706円 雪だるまのほうが得になりました。

 

では、4日ずらして、毎月10日に購入して、翌月の10日に売却(1か月後に売却)というシミュレーションすると、どうなるでしょうか?

 

結果↓

 

73回売買した結果、slim 33勝(雪だるま 40勝)でした。

総額で797円 雪だるまのほうが得になりました。

 

ちなみに、SBI証券で、それぞれの商品の期間5年の騰落率を比較すると、slimが+45.38%で、雪だるまが+49.72%になっていました(2024年3月11日時点)

 

シミュレーション方法

基準価額を日付順(昇順:古い順)で並べたExcelシートを用意します。

 

そして、購入日セルに、たとえば、「2018年1月15日」と入れます。

 

そのあと、「2018年1月15日」の基準価額を出力するセルをつくります。VLOOK関数を使います。VLOOK関数の検索条件は、近似値にします。近似値にすると、基準価額の一覧から「2018年1月15日」を検索して、「2018年1月15日」超えない最大の値を検索します。たとえば、「2018年1月15日」の基準価額が存在すれば、「2018年1月15日」の基準価額を出力しますし、もし「2018年1月15日」が休日だとして、その日に基準価額が存在しないのであれば、2018年1月14日とか2018年1月13日などの基準価額が出力されます。

 

たとえば、2018年1月15日の「eMAXIS Slim 新興国株式」基準価額を検索したところ、11,367円と出力されました。

 

この日に2万円分の投資信託を購入したとします。基準価額は1万口購入したときの価格ですから、1口あたりの価格は、11,367÷1万をすれば、1.1367円と計算できます。これを2万円分購入するので、約17594.79口購入できます。小数点以下の扱いについては、証券会社ごとに処理方法は異なるようです。僕は、小数点以下を切り上げで計算して、17595口購入したことにして計算します。小数点以下の処理方法によって、1円程度の誤差が生じます。僕の計算は、小数点以下を切り上げしているので、場合によっては、小数点以下の処理のおかげで1円得することがあります。実際の証券口座の取引で計算してみると、顧客が得する側(小数点以下は切り上げ)という処理をしているケースが多いようです。

 

そして、2018年2月25日に投資信託を売却します。2018年2月25日の「eMAXIS Slim 新興国株式」基準価額を検索したところ、10,913円と出力されました。1口あたりの価格は、10,913÷1万をすれば、1.0913円と計算できます。そして、保有口数は17595口なので、全額売却すると、19201.4235円となります。今回、僕は、小数以下は四捨五入として計算します。すると、19,201円になります。

 

つまり、20,000円の投資が19,201円になって返ってきたということです。

同じ期間に同じ投資を「SBI・新興国株式(雪だるま)」で行った場合、20,000円の投資が19,296円になって返ってきたという計算になりました。

 

つまり、この期間に売買をしたとき、

 

19,296 - 19,201 = 95円

 

95円「SBI・新興国株式(雪だるま)」のほうがお得だったという計算になります。

 

こんな感じでシミュレーションしました。