マグロ大好き! -技術者のお金blog-

インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいと思う

2023年12月に、モーガン・ハウセル著『サイコロジー・オブ・マネー』(2021)を読みました。

宅建の受験が終わったら読みたいなと思っていた本です。

 

今回は、本書の感想を書いてみます。

 

最初に、読了後に強く感じたことを2点あげます。

 

・ 結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいと思う

 

・僕が目指すべき運用成績は、全世界株式の指数だと思う

 

この2点です。

 

 本書は、読む人の投資経験によって、感想が大きく異なると思います。

 

では、本書の感想を書いてみます。

 

人が投資判断をするとき、過去の経験や環境が与える影響が大きいらしいです。

 

たしかに、「バブルの頃の金利が良かった時代を知っている人」と「コロナショック後にインデックス投資を始めた人」では貯金に対する価値観は違うだろうなと思います。

 

「投資することが正しくて貯金は馬鹿」というのは偏った思想ですが、そのような思想に染まるのは、本人の元々の性格もあるのでしょうが、当然ながら、本人が経験した環境も大きいのでしょう。人はそれぞれ、投資判断にバイアスをもっているんだと思います。

 

いつか、マイケル・サンデル著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(2021)、ナシーム・ニコラス・タレブ著『ブラック・スワン』(2009)などの本を読んで、偶然に関するblog記事を書きたいなと思います。

 

ここで、僕の投資歴を簡単に振り返ってみます。

 

2013年に株式投資を始めて、アベノミクスの恩恵を受けました。しかし、保有していたスカイマーク社の破綻(2015年)やコロナショックで狼狽売り(2020年)などで失敗を経験しました。その後、「米国株の勢いに乗りたい!」と感じて、2020年8月に初めて米国株を購入して以来、米国のテクノロジー株に傾倒しました(最初に買った米国株はAppleです)。その後、2022年1月に初めてインデックス投信(S&P500)を購入して、2023年3月に初めて『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んだあたりからインデックス投資に傾倒するようになりました。

 

…というが簡単な僕の投資歴です。

 

ここ3年くらいの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の基準価額推移と僕の投資歴を図にまとめました↓

この3年で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額は、右肩上がりに伸びました。

 

僕の場合、「国内個別株の失敗経験のあと、米国のテクノロジー株やインデックス投資での成功体験」というのが原体験になります。今後は、良くも悪くも、この原体験が僕の投資判断に影響を与えていくことになりそうです。自分にかかっているバイアスについて把握しておかないと、無意識のうちに、極端に日本株を避けて、米国のテクノロジー株に偏重することになります。

 

そして、本書を読んで感じたのは、「結局、投資は偶然がもたらす要素が大きいんだな」ということです。

 

これは、投資で成功している人に対して、「アイツの成功は、実力ではなくて、偶然が重なって成功したんだ」という妬みを言っているだけかもしれませんが、僕の価値観(投資における宗教観)としては、「結局、投資は偶然がもたらす要素が大きい」というのが根底にあります。長期投資をしていれば、偶然を味方にできる気がしますが、正直、分かりません。でも、偶然がもたらすインパクトの大きさを自覚しておけば、偶然のイベントに心を乱される可能性は低くなると思います。

 

僕は、自身の実力のなさを認識して、不確実性に満ちた世界を生き残るために、全世界株を中心としたパッシブな運用を続けようと思います。

 

ちなみに、現時点では、NISAの関係もあって、僕の投資は、米国のテクノロジー株への投資がメインですが、少しずつ全世界株式の比重を高めていくつもりです。大きな利益が得られる可能性があっても、「足るを知る者は富む」という考えを大事にして、全世界株式へ投資したいと思います。

 

もちろん、全世界株式のパッシブ運用であっても、資産の半分くらいは消える可能性は十分にあるでしょう。将来、僕が株価の大暴落に遭遇したとき、どのようなメンタルになるのか未知数です。でも、たぶん耐えられると思っています。たまには資産配分を点検して、現金の保有量を見直したいです。

 

本書を読んで決めました。

 

世界経済の成長を信じて、日々のボラティリティとテールイベントを乗り越えて、長期に渡って全世界株式をパッシブ運用し続けたい!

 

いつまで、この感情が続くのでしょうか…