マグロ大好き! -技術者のお金blog-

インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

SP500指数の月間変化率をランダムに並び替えてみた

SP500指数に直接連動する投資信託Sがあると仮定して、この投資信託Sを1999年12月末から2022年12月末まで、毎月3万円ずつ投資した場合、投資元本と評価額の推移は下図になります。

リーマン・ショックで心が折れそうになりますが、2010年代は調子良いですね。終盤のコロナ・ショック部分を見ると、運用金額が大きくなったときのリスクというのも確認できます。

 

積立投資はリスク分散のイメージが強いですが、実際には、投資期間の後半になると、リスクに晒される金額が大きくなるので、徐々にハイリスク・ハイリターンになっていくとも言えます。

 

上図のSP500指数の月間変化率をランダムに並び替えたものを100個生成して、同じように毎月3万円ずつ積立投資した場合のシミュレーションをしてみます。結果は下図です↓

 

SP500指数の月間変化率をランダムに並び替えることによって、「前半に好成績が来る」とか「後半に好成績が来る」という違いが生じて、最終的な評価額にバラツキが生じています。

 

期間を通すと、月間騰落率の算術平均もボラティリティも同じなのに、順番を並び替えるだけで、最終的な評価額に大きな差が生まれました。

 

積立投資の場合、「投資期間の後半の成績が良いほうが最終的な評価額が良い」というのは下記の記事でもシミュレーションしました↓

maguro2020.hatenablog.com

 

積立投資の場合、後半の成績が重要です。たとえば、2030年代までは米国の時代が続くかもしれませんが、以降は新興国が台頭するかもしれません。そのようなことを考えると、長期積立投資をするのであれば、個人的には全世界株が良いと感じます。

 

ちなみに、一括投資の場合は、月間変化率をランダムに並び替えても、最終的な評価額は一緒です。一応、一括投資の場合も確認しておきます。

 

まずは、1999年12月末に100万円分の一括投資をしたとします↓

2000年代は、ITバブルとリーマン・ショックがあるので、苦しい10年ですね。一方、後半の2010年代は順調ですね(もちろん、インフレ率や金利なども考慮する必要はありますが…)。

 

積立投資のシミュレーションと同様に、SP500指数の月間変化率をランダムに並び替えたものを100個生成して、1999年12月末に100万円を一括投資した場合をシミュレーションしてみます。結果は下図です↓

一括投資の場合、最終的な評価額は一緒になりますね。