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インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

2049年末の全世界株の評価額をシミュレーションしてみた

資産運用が順調にいけば、僕は2050年3月末でセミリタイアしようかなと思っています。もし、資産運用が思うようにいかなければ、セミリタイアを5年くらい延期します。

 

僕は、2024年から全世界株への投資を本格的に始める予定です。今回は、2049年末に僕が保有している全世界株の評価額をシミュレーションをしてみます。

 

もちろん、2049年末に僕が保有している全世界株の評価額の予想なんて、大幅に外れると思います。ですが、色々とシミュレーションするのが好きなので、とりあえずシミュレーションしていきます。

 

まずは、今回の前提条件として、2024年の年初に1400万円投資して、以降は下図の金額を年初に投資すると仮定して積立投資シミュレーションします。

将来、どれくらいの金額を投資に回すことができるのかはライフプラン表を元に算出しました。今回はライフプラン表の細かな条件は省略しますが、年齢が上がるにつれて、現金の保有額を増やす設定にしています。今回のシミュレーション作成よりもライフプラン表の作成のほうが30倍くらい時間がかっています…。いつかはライフプラン表をblogで公開するかもしれませんが、計算が膨大でゴチャゴチャしていて、今のところはライフプラン表を公開したところで参考にならないゴミ記事になるので控えています。

 

ライフプラン表の条件を変えるだけで、大幅に投資金額も変わります。とりあえず前提条件がないと何も進まないので、今回は2024年〜2049年にかけて総額4249万円を積立投資するとします。

 

次に、購入する投資信託の基準価額の推移をシミュレーションします。2023年末に17,000円の投資信託(全世界株)があるとして、この投資信託に年間期待収益率μ4.0%(σ20%)で成長させた乱数モデルを5万モデルくらい生成しました。そこから2024年〜2049年の期間それぞれの年率リターンの標準偏差が20.0%になったモデルを抽出して、さらに、その中から主観的に適当と思われる50モデルを選びました。今回は、やや悲観的なデータを集めてみました。つまり、元々は年間期待収益率μ4.0%(σ20%)の乱数データですが、抽出過程で主観が混じっているため、年間期待収益率μ4.0%(σ20%)から離れたデータです。主観を排除した無作為の乱数モデルについては、また別の機会で考察します。

(↑主観によって恣意的に抽出された年間変化率の標準偏差20.0%のモデル)

 

50個のモデルに、幾何平均で成績が悪かったモデルから順に、モデル1〜モデル50と名付けました。モデル1〜モデル50の2024年〜2049年の年率リターン(幾何平均)を確認してみます↓

 

モデル1〜モデル50の年率リターンの算術平均は下図です↓

あれ? 「モデル9」だけ異常に算術平均が低いですね。おそらく「モデル9」は後半の成績が良かったのでしょう。

 

一応、「モデル9」の基準価額推移を確認しておきます↓

「モデル9」は、ずっと低迷して、最後の数年だけ上昇しています。たしかに、こういうモデルの場合は、幾何平均と算術平均に乖離が生じますね。

 

後半で追い上げるタイプは、最終的には良い成績になります。

maguro2020.hatenablog.com

 

「モデル9」は途中まで低迷していますが、最後の追い上げで、最終的な評価額はどうなったのでしょうか。あとで積立投資のシミュレーション結果を確認します。

 

では、積立投資のシミュレーションを開始します。各年の年初に下図(再記)の投資をします。2024年は年初に1400万円を投資します。

シミュレーション結果は下図です↓(投資元本は4249万円です)

 

各年度末の評価額の推移は↓

投資元本(4249万円)に対して、いくつかは元本割れしていますね。まあ、今回のシミュレーションは、厳しめなので、元本割れは想定内です。

 

さきほどの取り上げた「モデル9」の最終的な評価額を確認してみます↓

途中まで、ずっと低迷していたとしても、運用金額が大きくなった終盤での「追い上げ効果」があれば、最終的な成績が良くなります。結局、積立投資の場合、終盤の数年間の市場動向に左右される割合が大きいです。モデル9は、2024年〜2049年の年率リターン幾何平均がマイナスですが、最終的な評価額は大幅な含み益です。

 

積立投資の結果、最終的な評価額が1位の「モデル43」と50位の「モデル6」の各年度末の評価額の推移を確認します↓

 

「モデル43」の前半は元本割れが続いていますが、後半は好成績ですね。他のモデルでもそうですが、最終的な評価額は、投資期間の最後の数年の成績の影響が大きいです。

 

「モデル6」がその典型例で、ずっと含み益が出ていましたが、投資期間の最後の数年の成績が悪かったせいで、最終的な評価額が最下位になりました。

 

「モデル43」と「モデル6」の基準価額推移を確認してみます↓

「モデル43」は「前半に成績が悪くて後半追い上げタイプ」で、「モデル6」はその逆です。

ウサギとカメで言えば、「モデル43」がカメで、「モデル6」はウサギでしょうか。

 

元々、S&P500派だった僕が、全世界株派に変わった理由は、S&P500が後半で失速する可能性があるからです。

 

しばらくは、S&P500が全世界株の成績を上回るかもしれません。その可能性は高いと思います。ただ、前半で成績が良すぎると、「平均への回帰」が怖いです。

 

たとえば、前半の成績が良い「モデル37」の例を確認してみます↓

まあ、「モデル37」は最後の数年の成績が良いので、元本割れはないでと思いますが…。

 

「モデル37」の積立投資シミュレーションの結果はこちら↓

たしかに、最後の数年の好成績のおかげで、最終的には元本割れは避けられたものの、前半の含み益は、いったん消滅して元本割れした時期がありますね。

 

前提条件を少し変更するだけで、大幅に将来の評価額がバラつくので、将来を予想するだけ無駄かもしれませんが、色々とシミュレーションするのは楽しいです。