マグロ大好き! -技術者のお金blog-

インデックス投資が好きです/取得資格:宅建・FP2級/1988年生まれ/エンジニア/2050年3月末(61歳)でセミリタイア予定

生命保険の「10年更新×2回」vs「20年更新」

僕が生命保険(掛け捨て)を1時間くらい比較したところ、メットライフが一番安い気がしました。

 

比較したのは、メットライフ、ネオファースト、楽天チューリッヒ、ライフネット、SBI生命(クリック定期)です。

 

メットライフで、34歳の僕が10年更新型を契約すると月額2,080円で、44歳だと10年更新型を契約すると月額4,300円です。34歳で20年更新型すると月額2,960円です。

 

ここで、疑問がわきました。20年間生命保険に加入する場合、どっちのほうがお得なのでしょうか。

 

【問題】

掛け捨て型の生命保険に加入する場合、10年契約を2回契約するのと、20年契約を1回するのではどちらが得か考察せよ。ただし、10年契約の場合、1回目の契約は月額2,080円で、2回目の契約は月額4,300円。20年契約の場合、月額2,960円とする。

 

【僕の考え】

まずは、支払い総額を比較してみる。

 

10年契約の場合

2080円×12か月×10年 + 4300円×12か月×10年

= (2080+4300)×120

=765,600円

 

20年契約の場合

2960円×12か月×20年

=710,400円

 

支払総額では、5万円ほど20年契約のほうがお得ですね。

 

ですが、10年契約の場合、最初の10年は支払い金額が少ないので、その分を投資にまわせば、20年契約よりも有利になるかもしれません。

 

なので、Excelで計算してみます。

 

まず、投資の運用利回りを年利2%とします。すると、月利は約0.16516%になります。

 

年利→月利の計算方法

月利の計算方法ですが、年利2%を12で割って、月利0.16666%とすると、それは算術平均なので誤りです。

 

試しに、1.0016666を12乗して年利にしようとすると、1.020184になり、2%にならず、誤りであることが分かります。

 

正しくは、幾何平均なので、年利2%を月利に変換するときは、

((1+2/100)^(1/12)-1)×100

=0.165158131...ですね。

 

試しに、1.0016516を12乗すると、1.02000になるで、正しい計算だと分かります。

 

たとえば、給与から生活費とつみたてNISAを引いて、4万円残るとします。

 

その4万円から、生命保険の保険料を引いて、残ったお金を年利2%の投資に回すとします。

 

10年契約の場合、1か月の保険料は2,080円ですので、40,000円-2,080円で37,920円を投資に回して、1か月後には37,983円になります。

 

20年契約の場合、1か月の保険料は2,960円ですので、40,000円-2,960円で37,040円を投資に回して、1か月後には37,101円になります。

 

10年契約のほうが、最初の10年は投資に回せる金額が多いので、ひょっとすると20年契約に勝てるかもしれません。

 

Excelで計算したところ、

 

20年後の資産(余剰金を年利2%で運用)は

10年契約×2回・・・1088.1万円

20年契約・・・・・1091.6万円

 

でした。

 

ちなみに、給与から生活費とつみたてNISAを引いて、9万円残ろうが2万円残ろうが「10年契約×2回」と「20年契約」の差額は一緒になります。

 

「10年契約×2回」と「20年契約」の差額が変わるパラメータは、投資の運用利回りです。

 

たとえば、給与から生活費とつみたてNISAを引いて4万円残るとして、そこから保険料を引いて、残りを運用利回りを7%で運用したとして計算すると、

 

20年後の資産(余剰金を年利7%で運用)は

10年契約×2回・・・1897.3万円

20年契約・・・・・1890.5万円

 

という計算になりました。

 

実際に、こんな感じで、Excelで計算してみると、「10年契約」と「20年契約」のどちらで契約しようかのヒントになると思います。

 

ほかにも、年齢が上がるほど、持病が増えて保険料が想定よりも高くなることも考えられますし、毎年の生命保険料控除も考慮に入れてExcel計算したり色々と条件を追加していくと色々な発見があると思います。