今回は、どちらのクレジットカードがお得か計算する過程を書き出してみます。
問題:以下のような2種類のクレジットカードがあるとき、どちらのカードのほうがお得? また、損益分岐点はおよそいくらか?
条件:クレジットカードの月間決済額12万円
「カードa」
・年会費は2万7000円
・実質還元率2.4%
(ポイントは、月間決済額に対して、100円あたり3pt加算! 貯まったptは、500pt→400円に交換できるので、 1pt = 0.8円。つまり100円あたり2.4円還元!)
「カードb」
・年会費は0円
・ポイントは、月間決済額に対して、100円あたり1pt加算
・貯まったptは、100pt→100円に交換できる
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では、実際に計算してみます。
まずは、「カードa」について。
1ヶ月のクレジットカード決済額が12万円なので、1ヶ月あたり3,600pt加算される。よって、1年間で43,200pt貯まる。貯まったptは、500ptごとに400円に交換できるので、34,400円と交換できる。カード年会費は、27,000円なので、このカードを保有すると、何も保有しない場合に比べて7,400円お得な計算になる。ちなみに、1年間の実質還元率を計算すると、年間144万円のカード決済に対して、実質7,400円の還元だから、実質還元率は0.51%である。
次に、「カードb」について。
1ヶ月のクレジットカード決済額が12万円なので、1ヶ月あたり1,200pt加算される。よって、1年間で14,400pt貯まる。貯まったptは、100ptごとに100円に交換できるので、14,400円と交換できる。つまり、このカードを保有すると、何も保有しない場合に比べて14,400円お得な計算になる。ちなみに、1年間の実質還元率を計算すると、年間144万円のカード決済に対して、実質14,400円の還元だから、実質還元率は1.00%である。
よって、クレジットカードの月間決済額12万円の場合、「カードb」のほうがお得である。
では、損益分岐点は、いくらくらいだろうか?
Excelを使って、与えられた条件を下表のように整理する↓
この表を元に、グラフを作成すると↓
グラフより、クレジットカードの月間決済額が161,200円あたりが損益分岐点となる。
実際に、クレジットカードの月間決済額が161,200円の場合の還元率を検算してみます。
まずは、「カードa」について。
1ヶ月のクレジットカード決済額が161,200円なので、1ヶ月あたり4,836pt加算される。よって、1年間で58,032pt貯まる。貯まったptは、500ptごとに400円に交換できるので、46,400円と交換できる。カード年会費は、27,000円なので、このカードを保有すると、何も保有しない場合に比べて19,400円お得な計算になる。ここで、1年間の実質還元率を計算すると、年間1,934,400円のカード決済に対して、実質19,400円の還元だから、実質還元率は1.00%である。
次に、「カードb」について。
1ヶ月のクレジットカード決済額が161,200円なので、1ヶ月あたり1,612pt加算される。よって、1年間で19,344pt貯まる。貯まったptは、100ptごとに100円に交換できるので、19,300円と交換できる。つまり、このカードを保有すると、何も保有しない場合に比べて19,300円お得な計算になる。ここで、1年間の実質還元率を計算すると、年間1,934,400円のカード決済に対して、実質19,300円円の還元だから、実質還元率は1.00%である。
以上の計算から、たしかに1ヶ月のクレジットカード決済額がおよそ161,200円くらいが損益分岐点になっていることが確認できた。
…このような感じで、異なるカードごとに実質還元率を計算することで、どっちのカードがお得か? という計算ができるようになります。
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